在宅診療・緩和ケア
在宅診療とは
自宅で診療や治療を受けることができる医療サービスです。
ご本人・ご家族がどのように自宅で過ごしていきたいかという希望と
病歴・病状を元に診療計画を作成し、医師や看護師が計画的に定期的に
自宅を訪問し、診察・検査・治療・投薬を行います。
当院では急に状態が変化したときには緊急で訪問に伺ったり、必要であれば
相談の上、入院の手配を行ったりと24時間体制でご本人およびご家族を
サポート致します。
在宅診療の対象となる方
訪問診療の対象者は通院が困難である方です。
様々な理由により一人で病院もしくは診療所に通院が困難な状態
具体的には・・・
- 病気や障害のために通院が困難な方
- 認知症や寝たきりで通院が困難な方
- 人工呼吸器やカテーテル装着のため移動困難な方
- 終末期の時間を自宅で過ごしたい方
- 施設入所中で通院困難な方
その他の状態でも訪問診療が可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください。
当院がおこなう在宅診療
診察、検査、看護など診療所と同様の医療を受けることができます。
定期的な訪問診療・緊急往診(24時間365日)に加えて以下の検査治療が可能です。
たなか@クロスランドクリニックでは緩和ケアに力を入れております。
自宅で穏やかに最期まですごしたい、その想いをお手伝いさせていただきます。
費用について
在宅医療は健康保険が適用されます。国が定めた診療報酬算定要件に従い、診察料を算定いたします。
自己負担の目安は以下の通りです。ご負担いただく医療費には上限があります。
詳しくはご相談時に説明させていただきます。
1割負担の方
自己負担の目安 7,500円程度~
医療費の上限額 8,000円~18,000円
※月2回の訪問診療及び処方せんの発行を受けた場合です
※介護保険制度による医師居宅療養管理指導が含まれます
※交通費はいただいておりません
※70歳以上の方を対象にした目安とした金額です
※初診の月は上記と異なります
※検査や処置、電話相談、緊急往診などを行う場合、別途費用が加算されますが、月額の上限額を超え
ることはありません
※例外もありますので、詳しくはお問合せください
緩和ケア内科について
みなさん 緩和ケア・緩和治療と聞くとどのような印象をお持ちでしょうか?
この言葉に対して思うことは・・・
【手術もしたし、抗がん剤治療もした。もうやることがないと言われた人の最後の段階。】
【もうできることは無いから、何もしない治療。】
【この言葉を聞いたら、最期のときや!】
などと思っている方は多いのではないでしょうか?
実は緩和ケアとは初期の段階から存在している治療なんです!以下の図で説明します。
どうでしょうか?
がんのような悪性の病気で例えると
がんと診断された、がんかもしれないと言われた段階から緩和治療は開始されています。
標準治療と言われる手術・化学療法・放射線治療を行っている時は治療全体に占める割合は低いですが
・がんと言われた時にとても気持ちが落ち込んだ
・手術の後、すごく痛くて。そのあともなんとなく調子がわるい
・抗がん剤治療をしているけど、副作用が辛い
このような気持ちや症状を訴えるかたは多いです。初期の段階での緩和治療は
このような症状や気持ちに対する治療も緩和治療です。
また進行した病状で手術はできない、抗がん剤も効果より危険性のほうが高い、放射線治療は適応ではない・・・
と言われた方は相対的に緩和治療の比率が増えていきますが、”突然出てきて最後の治療ではない”とお伝えできればと思います。
ですので
・がんと言われた・がんかもしれないと言われたけど、どうしたらいいのか?
・手術をして大丈夫と言われたけど、なんとなく調子がわるいかな…
・抗がん剤をしましょうと言われたけど、家にいるときに酷くなったらどうしたらいいのか?
など、標準的な治療を受けながら心のケアや症状の緩和を主治医と一緒に行うことで
ご本人・ご家族が安心して人生を過ごすことができる治療が緩和ケアです。