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あけましておめでとうございます

[2024.02.03]

みなさん、あけましておめでとうございます。(もう2月ですが・・・)

今年も良い1年に!と思っていましたが、正月早々から大変なことになりました。

みなさんはお元気ですか?

 

今回のブログは真面目な内容で行きます!

で最近受診される方の多くは発熱などの感冒症状で受診される方が多いです。昔であればこの時期はほぼインフルエンザだったと思いますが、現在ではインフルエンザ、新型コロナウィルス感染症、アデノウィルス感染症、溶連菌感染症・・・なんでもありです。印象では発熱の方10人いるとインフルエンザ4.5人、新型コロナウイルス感染症4.5人、アデノウィルス感染症+溶連菌感染症1人くらいです。小児科だとアデノや溶連菌がもっと多いのではないかと思います。

いまではこれらの疾患は外来で10-20分くらいで検査・判定することができますので、その結果により治療方針が決まります。決まると言いましたが、これらの疾患の治療の大原則は安静・静養です。基礎疾患(いわゆる持病)がなく、ある程度免疫機能が保たれている方であれば自然に治ることがほとんどです。しかし症状が強くでて休むのも辛い方や基礎疾患を持っている方は重症化の危険性もありますので、それぞれに対応した治療薬+症状を楽にしてくれる薬を処方します。

抗インフルエンザ薬:イナビル(吸入薬) 1日1回 1回4吸入

          ゾフルーザ(内服薬)1日1回 1回のみの内服で5日分の効果

          タミフル(内服薬) 1日2回 5日間(主に吸入や錠剤の内服が困難な幼児)

その他の内服薬や点滴がありますが、当院ではほぼ使用しないので割愛します。上記の薬に加えて熱冷ましや咳、鼻水などの症状を軽くしてくれる薬を処方します。

新型コロナウイルス感染症:ゾコーバ 1日目3錠、2-5日目1日1錠

             ラゲブリオ 1日2回 1回4カプセル 5日間

その他点滴などの治療薬がありますが、当院ではほぼ使用しないので割愛します。インフルエンザに関しては多くの方がご存じですが、新型コロナウイルス感染症に対する薬に関しては知らない方が多いのではないのでしょうか。簡単に使い分けについて説明します。

ゾコーバは新型コロナウィルス感染症であれば基本的にどなたでも使用可能です。効果としてはコロナウイルスが体内増殖することを邪魔し、咳・咽頭痛・鼻症状・発熱・だるさ等の症状が消えるまでの時間を1日早くできという結果が出ています。ただ基礎疾患もなく若年で軽症の方であれば自然になおる可能性が高いので、強くはお勧めしていません。ではどのような方にお勧めかと言いますと、軽症だが症状が強く出ている方、なるべく早く症状から解放されたい方、自身は軽症で特にリスクもないが周囲に重症化リスクの高い方と同居している方などにはお勧めしています。ただし欠点としては高い(3割負担の方で約9000円)、妊婦および妊娠の可能性がある方は使用不可、飲み合わせ不可の薬がある、副作用の可能性がある、です。

ラゲブリオに関しては基礎疾患をお持ちで重症化リスクのある方を対象としています。なので18歳以上で妊娠しておらず、高齢・癌・糖尿病・腎臓病・心臓病・免疫抑制状態と言ったリスクを持った方が対象です。症状がでてから5日以内に内服開始し中等症以下であれば、入院・死亡を50%減らせるという結果が出ています。ですのでこれらのリスクをお持ちの方には基本的にお勧めしています。こちらも欠点がありゾコーバ同様、高い、副作用の可能性がある、です。ゾコーバと比較して飲み合わせ不可の薬は少ないです。

新型コロナウイルス感染症の薬に関しては公費負担で今の金額になっているので、今後変更の可能性があります。

溶連菌感染症に関しては抗生剤+症状を和らげてくれる薬で対応となります。抗生剤の種類としてはペニシリン系かセフェム系という抗生剤を使うことが多いです。抗生剤を内服すると数日で症状は改善しますが、処方された分はきちんと最後まで飲みきってください。多くの場合は10日間分ほど処方されていると思います。なぜかと言いますと、溶連菌は続発症?合併症?として腎炎やリウマチ熱をおこすことが知られています。しっかし除菌することが大切ですので、繰り返しになりますが、飲みきってください。そして約1ヶ月後くらいに尿検査を行うことをお勧めます。

以上簡単ですが、説明しました。個人差もあり、それぞれに応じて治療内容を変える必要もありますので、ご相談ください。

それではまた!

 

 

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