花粉症
みなさん、お久しぶりです。
最近は寒い日が続きますね。一時期暖かくなって今年の冬は短くていいなと思っていましたが・・・やはり寒いのは苦手です。
でも暖かくなってくるとこの時期襲ってくるのが、あいつです。そう花粉!
私は中学生~高校生のことに花粉症を発症しました。最初は何がなんだかわかりませんよね。風邪でもないのに鼻水が止まらないし、くしゃみもひどいし。喉は痛いわけじゃないけど、痛痒いし、目も痒い!でも掻くとさらに痒くなるし、助けて!って感じですね。花粉症ということが分かると今後は薬を処方してもらったんですが、自分にとって効く薬と効かない薬もあるし、とても効くなと思う薬は眠くなったり。そうすると授業中に眠たくなって寝てしまうんですよね。(花粉の時期じゃないときも寝ていただろ!という指摘は受け付けません・・・。)でちょうど医師になったころから花粉症の症状が軽くorほとんどなくなってきました。これはもしかしてついに花粉を克服したのか!と思いましたが、ただ働いてからは花粉が飛散している時期に外に出なくなっただけでした。ちゃんと花粉に暴露すれば、しっかりと花粉症の症状がでました。特に昨年は花粉の飛散量も多く、辛かったですね。花粉症デビューした方も多いのではないでしょうか。今年は昨年ほどの飛散量はないと予想されていますので、少し安心しています。
で花粉症の治療は大きく分けて以下の3つです。
- 抗原回避
- 対症療法
- 免疫療法
1番に関して、花粉は大気中を飛散し目や鼻などの粘膜などに入ると、異物として人の体は認識し、それに対してアレルギー反応が起こることで症状を引き起こします。なので物理的に花粉が自分の体内に到達しなければ症状は起きません。外出するときはマスクをする、眼鏡・ゴーグルを着用するなどの方法があります。
2番に関してですが、これが一番多くの方が行っていらっしゃるのではないでしょうか。経口の抗アレルギー剤としては第2世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、化学伝達物質遊離抑制薬などの内服を行います。また目や鼻症状に応じて点鼻薬や点眼薬を組み合わせて使用します。これらの治療は花粉が飛び始めた直後から開始することが有効であることがわかっています。自身の症状がなくてもテレビ等で花粉が飛び始めた時期から治療を開始することで花粉が多い年でも、症状がほとんど出ずに過ごすことができると言われています。
3番に関しては皮下と舌下による免疫療法があります。どちらもコンセプトとしては花粉抗原に対する防御免疫を獲得させる方法です。原因となるアレルゲンを体内に投与してアレルギー反応を弱める治療です。(毒を以て毒を制す!みたいな感じです。)メリットとしては5-6割以上の方が花粉症の症状が軽快し、人によっては内服薬が不要になったりします。また内服薬では副作用がでて続けられない方や薬物療法だけでは症状が抑えられないような方には良い治療法です。デメリットとしては治療期間が2年以上にわたること、頻回な外来受診が必要なこと、投与初期にアナフィラキシー反応といって非常に強いアレルギー反応が起こってしまう可能性があることです。特に舌下投与では自宅で自身で投与して頂く必要があり、根気が必要です。また免疫療法は花粉が飛散していない時期に治療を開始しなければならず、今の時期からの開始は難しいです。だいたい6月から11月くらいに開始する必要があります。
当院では現在免疫療法を行う体制にはなっていないので、行うことはできません。なので花粉症を疑うアレルギー症状の方に関しては薬物療法を行っております。花粉症の薬といっても上記に記載したとおり色々なお薬があります。効果の強さや自分に合う合わないもありますし、副作用の眠気の程度も人それぞれです。内服するタイミングも1日1回のもの、2回のものもあります。さらには漢方薬もありますので、それぞれの生活スタイルなどを相談しながら処方します。また目や鼻症状が強い方には点眼薬や点鼻薬の処方を追加して治療にあたります。様々な方法がありますので、一度ご相談して頂ければと思います。
最後になりますが、当院ではアレルギーの検査も行っています。今まで花粉症じゃなかったけど、今年から症状がでてきた・・・もしかして花粉症?と思われた方に対して検査をお勧めしています。検査は2種類あるので、それぞれ説明します。
- イムノキャップラピッド アレルゲン8
その名のごとく8種類のアレルゲンを調べることができます。具体的にはスギ、ブタクサ、カモガヤ、ヨモギ、シラカンバ、イヌ、ネコ、ヤケヒョウダニです。通常の採血は不要で、指先に少しだけ針を刺して、そこからごく少量の血をとります。結果が出るまで20分程度で、その日に結果を説明できます。費用は保険適応で約3000円程度です。(3割負担の場合)最大のメリットは通常の採血が不要である点です。なので小さなお子様にも行いやすい検査です。
- Viewアレルギー39
こちらもその名のごとく39種類のアレルゲンを調べることができます。内容はハウスダスト、ヤケヒョウダニ、スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ、マラセチア、ネコ、イヌ、ゴキブリ、ガ、ラテックス、ミルク、卵白、オボムコイド、米、小麦、ソバ、大豆、ピーナッツ、リンゴ、キウイ、バナナ、ゴマ、豚肉、牛肉、鶏肉、エビ、カニ、サバ、サケ、マグロです。非常にたくさん調べることができます。こちらはイムノキャップラピッドと比較して通常の採血が必要であること、結果が判明するまでに約1週間かかること、費用が保険適応で約5000円ほどであることが挙げられます。
自分のアレルギーが気になるし調べてみたいけど、どちらがいいか分からないという方もいらっしゃると思います。そのような場合でも一度ご相談いただければと思います。
長々と書きましたが、もう少しで花粉症の本格的なシーズンですね。。。自分も少し鼻がムズムズしてきました。私は1日1回寝る前の薬と目薬でこれからを乗り切りたいと思っています。
それではまた!
