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おしらせ その3 フルミスト(経鼻のインフルエンザワクチン)について

[2024.09.23]

2024年9月26日に第一三共株式会社より鼻に点鼻するタイプのインフルエンザ予防ワクチンである「フルミスト」が発売されます。当院でも導入予定ですのでお知らせします。

→9月26日の発売が延期されました。導入・入荷しましたら、改めてお知らせします。

→当院では10月7日より接種可能となりました。入荷数が少なく、在庫が無くなった場合はご希望に沿えない可能性もありますのでご容赦ください。(10月1日追記)

 

フルミスト®(FlUMIST®)は、インフルエンザの予防接種として使用される鼻噴霧型の生ワクチンです。これは注射ではなく、鼻の中に直接スプレーし投与します。特に注射を嫌がるお子さんにとって有効な選択肢となるのではないでしょうか。

【主な特徴】フルミストはインフルエンザA型2種類とB型1種類の計3種類の株が含まれており、鼻から投与するタイプの生ワクチンです。従来の注射のワクチンは不活化ワクチンと呼ばれ感染する能力を失くしたものを体内に投与し免疫を獲得する方法ですが、生ワクチンは感染する能力を弱くした(弱毒化)したウイルスを体内に投与し免疫を獲得します。自然にインフルエンザに罹ったような形になるので、弱いながらも感冒症状を数日自覚したりします。しかし不活化ワクチンで得られる血中のIgG抗体に加え、ウイルスの侵入口である鼻腔局所の免疫(気道分泌型IgA抗体)も得られるため、発病予防効果が高くなるのではと言われています。ただし完全にインフルエンザを予防するものではなく、接種後もインフルエンザに罹患する可能性はあります。

接種方法:両鼻に0.1mlずつ噴霧するだけで完了します。12歳以下の人も1回接種でよいとされています。

対象年齢::2歳から18歳の方が対象です。

ワクチンの作用機序:点鼻することで、鼻粘膜での免疫反応(IgA抗体の生成)を引き起こし、インフルエンザウイルスの侵入経路である鼻腔、特に気道粘膜での感染を防ぐ効果があるとされています。効果は接種2週間後から得られ、1シーズン(6か月から1年)持続します。

【メリット】

痛みがない:注射の必要がないため、痛みを避けることができます。特に12歳以下のお子様は2回接種が必要とされますが、フルミストは1回接種十分な免疫が獲得できると言われております。

生ワクチンであるため、流行株とワクチン株が異なっても発症や症状を軽減する効果があります。

【デメリット】

以下の副反応出現の可能性があります。

年齢制限があります。

生ワクチンですので、接種後2週間はインフルエンザ抗原検査で陽性となる可能性があります。

自己負担が注射と比較して大きいです。

【副反応】

生ワクチンであるため30-40%の方は以下の症状が3-7日程度続く場合がありますが、多くの場合は一時的です。

鼻炎症状:鼻水や鼻づまりなどの症状が現れることがありますが、通常は軽度で一時的です。

感冒様症状:喉の痛み、咳、軽度の発熱などが現れることがありますが、数日以内に治まります。

ワクチンですので、その他のワクチンと同様にアナフィラキシーなど重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があります。(非常に)

【接種金額】

1回 8500円。お子様で補助のある方は、補助を利用できます。(小矢部市の場合は3000円の補助がありますので、自己負担は5500円となります。)

【接種できない方】

・重度の喘息の方、ひどい鼻炎や鼻づまり症状がある方。

・免疫が低下する疾患、免疫抑制剤(ステロイドなど)を内服している方、免疫不全の方と接触する機会のある方。(水平感染といって、インフルエンザをうつしてしまう可能性があります。)

・妊婦している方、妊娠している可能性のある方。

・アスピリン服用中の方。

・卵白アレルギーをお持ちの方、いままでワクチンでアレルギー反応が起きた方、アナフィラキシーの既往をお持ちの方。

・当日に37.5℃以上の熱があるなど、明らかな感冒症状がある方。

 

上記以外に疑問点などご質問がございましたら、クリニック(0766-30-8260)までご連絡ください。

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